ここ近年、私の家の周りは新築ラッシュ。新しい家の基礎工事がどんどん始まり、一日でもう家の骨格が出来ている、そんな光景をよく見ます。ほとんどが大手住宅メーカーの物件で、「そんなに長くもたないだろうなー」と思いつつ、次から次へと建っていくのを見ると、何だか大きなプラモデルを作っているようにもおもえます。その一方で、私の地域には昔からの古いお屋敷も多く点在しています。立派なお屋敷です。建物に対する考え方、昔と違ってきましたね。私は以前仕事でイギリスに住んでいた時、築何百年という家やお屋敷をたくさん見てきました。みんな古さを生かしながら内装リフォームを繰り返して快適に暮らしていて、「建物って立派な財産なんだなあ」とつくづく感心させられました。「日本の住宅メーカーの新築なんて、リフォームの事は全く考えていないんだろうなあ、その時だけ良ければそれでいいんだろうなあ」ここでも「今だけ、自分だけ」の新自由主義思想が大手を振るっているようです。せっかく建てるのだし、もっと何とかすればいいのに、ほんとにもったいないと思うのですが。