5月27日
スウェーデン、それもストックホルムでの暴動事件。あのスウェーデンでまさかと思われますが、状況をみると根は深いようです。
人口1000万人ほどの国に、近年は年間4万人余りの移民が押し寄せている現状。中には生活出来ず国を離れて行く人たちもいますが、今や人口の15%は移民だということです。
スウェーデンの恵まれた社会制度は、時代状況の変化に応じて今日まで変化してきました。税金も高く、物価も高いですが、低所得者層、高齢者、障害者、失業者等、社会的弱者もあるレベル以上の生活をすることを保障するのが国家の使命であるという考えです。
しかし、それも1990年代から難しくなってきました。EUの発足・加盟。それによる自由主義の台頭は移民の増大を招き、近年のEU経済危機はスウェーデンの産業にも影響を与え、失業者の増大、格差社会が広がる原因となりました。
スウェーデンは昔のように対応できるほどの財政的支援が不可能となったのです。
小さい国ですから、影響は甚大であると思います。
あのスウェーデンでもこのような事態を招いてしまった。
事実、そして歴史は様々なことを教えてくれます。
ただ聞き流すばかりではなく、なぜそうなるのか、原因は何か、どう対処すればいいのか。自国や地域に当てはめて考え続けることが必要だと思います。