バイデンはオバマの政策を継承する大統領。クリントン大統領時代から受け継がれてきた外交、いえ戦争遂行の継承者です。その対ロシア政策は強硬で、トランプ大統領とは全く異なります。その戦略とは、ワルシャワ条約機構加盟諸国を次々とNATO陣営に引きずり込み、ロシアの立場を弱体化。プーチン政権を崩壊させる事で、石油、天然ガス、鉱物などの国営資源会社を民営化させ、その利益を奪い取る。今回のウクライナ問題、犠牲となったウクライナ国民には何の罪もないし、仕掛けたプーチンはもちろん悪いですが、前にも書いた通り、これはウクライナを舞台にした仕掛けられた戦争、ロシアを引きずり込んだロシア弱体化戦争です。80年前、日本が引きずり込まれた大東亜戦争と同じです。単一民族の島国・日本では考えられない事ですが、民族が乱立する中東やヨーロッパ、中南米、アフリカ、アジアでは今でも小競り合いが数多く発生しています。アメリカをはじめとする西欧諸国は、利益が生まれる地域に莫大な金と武器を投入し、混乱に拍車をかけ、大がかりな戦闘を仕掛け続けてきました。コソボもシリアもイラクも…、武器商人と資源会社が継続的に儲かる仕組み、帝国主義が続いています。昨年アフガニスタンでは、大量の武器を残してアメリカ軍が撤退し、テロ拡大の温床に繋がっています。そして欧州各国の防衛費の増強は、更に武器商人を喜ばせました。ウクライナ国民を犠牲にした今回の事態、誰が一番喜んでいるのか、その視点で見ていく必要があるのではないでしょうか。今はゼレンスキー大統領が大きな支持を得ているように見えますが、彼は欧米に踊らされているピエロではないでしょうか。今回の状況を見て間違えなく言える事は、
・国連は何の役にも立たず、統治機関にはなれない。(トランプ大統領は正しかった)
・世界共通の文明、道徳、価値規範なんてない。(世界共通の常識なんてない)
・自分の国は自分でしか守れない。(核保有国は非核保有国なんてすぐに見捨てる)
日本はどうするのか。真剣な議論が必要な時ではないかと思います。