参議院選挙も中盤に差し掛かってきました。国会議員は地方の代表者なのか、国の代表者なのか。私はどちらでもあると思います。ですので、人口割での定数配分は、考え方としては間違っていませんが、それだけではいけないのではないかと思います。そんなことでは人口の偏在を加速させ、地方間格差がますます加速してしまいます。コロナ・ウクライナ危機は今真っただ中、今後日本は大きな混乱が予想されます。今こそ将来を見据えた国の方針を確立しなければならないと思います。現在の物価高騰対策はもちろん必要ですが、もっと抜本的な問題解決を模索しなければなりません。それには地方の役割、地方の資源をもっとしっかり見直さなくてはならない。なぜなら戦前までの日本は、ほとんどを自給自足、地方が都市部に物資を供給していたのです。しかし、日本は戦後経済発展の中で、安価で安定的に供給できると、ほとんどの物資を外国に頼ってきてしまいました。ですが現在の世界情勢を見る限り、今後は安価で安定供給など全く不可能です。現代の文明社会において、全ての資源を自給自足で賄う事など出来ません。であるのなら、国民の理解を得て、多少コストはかかっても、自給率を上げる事や、安定して安全に取引できる地域からの輸入にシフトする事を、国として早急に舵を切って進めることが必要であると思います。国と国民の為の外交・食料・資源・経済の安全保障政策は国会の一番大切な役目。それには地方の様々な資源の活用がどうしても必要になります。バランスが取れた国家を形成するためにも、都市部を補完する地方の役割は重要なのです。地方の重要性はますます高くなると思います。