数学のノーベル賞といわれる「アーベル賞」、ノルウェーの天才的数学者ニールス・アベール生誕200年を記念して2002年に創設された賞であり、今年は日本人として初めて京都大学数理解析研究所の柏原特任教授が受賞されました。アーベルは若くして父親を亡くし、貧困と病気に苦しみ、わずか27歳で急逝。彼の功績は彼の死後評価され、今日に至っているところです。このように生前、正しい評価をされることなく、若くして亡くなった偉人、まだまだたくさんいるわけですが、彼らはどのように生き、どのような思いで亡くなっていったのでしょうか。そこに「やるだけのことはやった」という達成感はあったのか。もちろん後世に残る優れた実績は残してはいますが、さぞかし心残りではなかったかと思います。「もっとやりたかった、突き詰めたかった」という無念さ。それを残しての死だったのではないでしょうか。私にはそんな優れた能力など、もちろんありません。しかし、そんな彼らにはずかしくないよう、懸命に自分に課された仕事を頑張らなければと、今日つくづく思いました。
どう生きる
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