島根県議会議員 池田はじめ

夢ある郷土づくり

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大学乱立の果てに

11月3日(土)

田中文部科学大臣の大学設置不認可決定、あまりに唐突すぎるとは思いますが、考え方は私と全く同じかなと思いました。
今まで申請があるままに認可し、大学を増やし続けてきた文科省、身内に甘い審議会。大学設置のあり方を早急に考え直さなくてはならないと思います。
大学という公共空間は、何を持って公共に寄与しているか。大学と大学人は自身にしっかり問いかけるべきです。そして大学は、自らの大学で行う研究と教育に関する、それぞれの大学ポリシーの策定が極めて重要であり、それを意識する事もなく、それを作る自発性を高める事もせずに、ただその数だけを増やしてきました。
我々の時に比べ子供の数は半分、それなのに当時より1・5倍に膨れあがり現在800近い大学があり、20万人もの教授と言われる教員がいるのです。
バブルが弾けてもう20年も経とうというのに、相変わらず日本の大学界はバブルのままです。
こんな国、世界中のどこにありますか?
優秀な研究者、指導者も多くいらっしゃいますが、多くの大学教員はこれまでと同じ「研究者」としての立ち位置を守ることに必死で、今まで通りの仕事スタイルを踏襲しようとしています。日本の大学は自らの改革に常に全くの受け身です。市場を外からの圧力とのみ捉え、それに対して大学のガバナンス強化や経営戦略で対応しようとしてきませんでした。それをして来なかった多くの大学に、今つけが回ってきているのです。
必ず淘汰される。

理事会のメンバー、在り方や運営方法。教授会の在り方や中身。独立法人であるがゆえに、その中身は我々の目の届かないブラックボックスの中である訳ですが、全てにおいて変えていかない限り、変わっていかない限り、その大学の将来はないと思います。

社会が、世界が最終的に評価を下すでしょう。

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